「ビジネスメールの書き方がわからない」「毎回1通に15分以上かかる」
AIを使えば、状況を説明するだけで適切なビジネスメールの下書きが数秒で完成します。
この記事では、AIメール作成の基本プロンプト構造・状況別プロンプト例10選・ブラッシュアップ方法・件名作成・英語メール対応・活用のコツまでを網羅的に解説します。

AIメール作成の基本プロンプト構造
AIに良いメールを作ってもらうための基本構造は以下のとおりです。宛先・目的・内容・トーン・文字数の5要素を揃えるだけで、AIは適切な下書きを生成します。
「以下の条件でビジネスメールを書いてください。
・宛先:[誰に]
・目的:[何のために]
・内容:[伝えたい主要なこと]
・トーン:[丁寧に / カジュアルに / 簡潔に]
・文字数:[〇〇字程度]
件名も一緒に考えてください。」
プロンプトの質がメールの質を左右します。指示が曖昧だと的外れな文章が生成されることがあります。以下のBad例・Good例を参考に、具体的な指示を心がけましょう。
Bad例・Good例 ①:お詫びメールの依頼
Bad例:指示が曖昧で、何のお詫びか・相手が誰かが伝わらないため、汎用的で使えない文章になりがちです。
「メールを作って」
Good例:宛先・目的・文字数・トーンを明示することで、そのまま使えるメールが生成されます。
「以下の条件でビジネスメールを作成してください。
・宛先:〇〇様(取引先)
・目的:〇〇の納期延長のお詫び
・文字数:300字以内
・トーン:丁寧・誠実」
Bad例・Good例 ②:お断りメールの依頼
Bad例:状況説明がなく、相手との関係性や断る理由が不明なため、冷たく一方的なメールになりやすいです。
「お断りメールを書いて」
Good例:関係維持・理由の明確化・代替案の提示という3点を指定することで、相手に配慮したお断り文が生成されます。
「以下の状況でお断りのメールを作成してください。
・相手との関係を維持しながら、理由を明確に伝えてください
・代替案も提示してください
・トーン:丁寧で誠実」
状況別プロンプト例10選
以下のプロンプトはそのままコピーして使えます。〔 〕内を自分の状況に書き換えるだけで、すぐにメールの下書きが完成します。
1. アポイント依頼(初対面)
初めて連絡する相手へのアポイント依頼は、第一印象を左右する重要なメールです。簡潔さと丁寧さのバランスが求められます。AIに以下のプロンプトを渡すと、適切な初回接触メールが生成されます。
「初めてのビジネスメールを書いてください。
・宛先:A社の山田部長(初対面)
・目的:新サービスの提案のための打ち合わせ依頼
・内容:来週または再来週の30分のお時間をいただきたい
・トーン:丁寧かつ簡潔
・文字数:200字以内
件名も考えてください。」
2. お詫びメール(納期遅延)
納期遅延のお詫びは、迅速さと誠実さが最重要です。原因・対応策・再発防止の3点をAIに伝えることで、信頼回復につながる文章が得られます。感情的な表現は避け、具体的な解決策を提示しましょう。
「お詫びのビジネスメールを書いてください。
・宛先:取引先の担当者
・状況:納品が当初の予定から3日遅れる見込みになった
・原因:部品の調達が遅延した
・対応:今週金曜日までに必ず納品する
・トーン:誠実に謝罪、前向きな解決策も伝える
・文字数:250字以内」
3. お礼メール(面接後)
面接後のお礼メールは、当日中に送るのがマナーです。感謝と入社意欲を簡潔に伝えるメールを、AIなら数秒で生成できます。長くなりすぎないよう文字数制限を指定するのがポイントです。
「面接後のお礼メールを書いてください。
・宛先:〇〇株式会社の採用担当者
・状況:昨日、最終面接を受けた
・内容:時間をいただいたお礼と入社への意欲
・トーン:誠実・熱意あり
・文字数:150字以内」
4. 依頼メール(資料送付のお願い)
社内の先輩や同僚への依頼メールは、丁寧さを保ちつつ親しみやすい文体が理想です。急ぎ度や希望期限を明示することで、相手が判断しやすいメールになります。
「社内への依頼メールを書いてください。
・宛先:営業部の先輩
・目的:来週の提案に使う過去の提案書を送ってほしい
・内容:急ぎではないが今週中にほしい
・トーン:丁寧だが親しみやすく
・文字数:100字以内」
5. 断りメール(商談・提案の辞退)
断りメールは、相手の気持ちへの配慮と今後の関係維持が重要です。理由を添えつつ、ネガティブな印象を与えないよう、言葉の選び方をAIに任せることができます。
「断りのメールを丁寧に書いてください。
・宛先:B社の営業担当
・状況:先日提案を受けたが、今回は導入を見送ることにした
・理由:今期の予算の関係
・内容:今後の関係は続けたい意向
・トーン:丁寧に、相手を傷つけずに
・文字数:200字以内」
6. 確認・問い合わせメール
納期確認や問い合わせメールは、相手に行動を促す必要があります。穏やかな表現でありながらも、明確な返答を求める文章をAIは上手く作成してくれます。
「確認メールを書いてください。
・宛先:発注先の担当者
・状況:先週発注した商品の納期が確認できていない
・内容:納期の確認と、もし遅れがあれば事前に連絡してほしい
・トーン:穏やかに、でも明確に
・文字数:150字以内」
7. 返信メール(クレームへの対応)
クレーム対応メールは感情的にならず、迅速に対応姿勢を示すことが重要です。AIに対応内容を具体的に伝えることで、誠意が伝わる文章を生成できます。送信前には必ず内容を確認してください。
「クレームへの返信メールを書いてください。
・状況:商品に不具合があり、お客様から苦情のメールが届いた
・対応内容:まず謝罪、不具合品の返送・交換対応をする
・トーン:誠実に謝罪、迅速に対応する姿勢を見せる
・文字数:300字程度」
8. 日程調整メール
日程調整の返信では、複数の候補日を提示して相手が選びやすくするのがポイントです。AIに空き時間を伝えるだけで、読みやすくフォーマットされた日程提案メールが完成します。
「日程調整の返信メールを書いてください。
・状況:相手から「来週都合のいい日時を教えてください」と届いた
・私の都合:月曜午後・水曜終日・金曜午前が空いている
・内容:3つの候補を提示して相手に選んでもらう
・トーン:丁寧かつスムーズに
・文字数:150字以内」
9. 自己紹介メール(異動・担当変更)
担当変更の挨拶メールは、前任者との引き継ぎを明示しつつ、新担当として前向きな印象を与えることが大切です。初回面談の機会を求める一文を入れると、関係構築がスムーズになります。
「担当変更の挨拶メールを書いてください。
・状況:4月から取引先Cの担当になった
・内容:前任者からの引き継ぎ、今後のよろしくお願い、
初回のご挨拶の機会をいただきたい
・トーン:丁寧・前向き
・文字数:200字以内」
10. 感謝・近況報告メール
お世話になった方への感謝メールは、人間関係を維持するうえで非常に重要です。温かみのある文体でありながら、近況や今後の展望も自然に組み込んだ文章をAIが生成してくれます。
「お世話になっている取引先への感謝メールを書いてください。
・状況:去年サポートいただき、おかげで無事プロジェクトが完了した
・内容:感謝の言葉と、最近の状況報告、また相談させてほしい旨
・トーン:温かく・人間味あり
・文字数:200字程度」
AIで作ったメールをブラッシュアップする方法
AIが生成したメールはそのまま使えることも多いですが、さらに質を上げたい場合は「改善指示」を追加するだけで簡単にブラッシュアップできます。以下の5つのプロンプトを状況に応じて使い分けてください。
改善指示プロンプト集5例
① 丁寧さを上げたいとき
「もっと丁寧な表現に書き直してください」
② 文章を短くしたいとき
「200字以内に短くしてください。重要なポイントは残して」
③ フォーマル度を上げたいとき
「よりフォーマルなビジネス文体に変えてください」
④ 読みやすく整理したいとき
「読みやすく、段落を分けて整理してください」
⑤ 相手への共感を加えたいとき
「相手の立場に立って、より共感的な表現に修正してください」
これらの指示は、最初のメール生成直後に連続して入力できます。たとえば「短くした後にフォーマルに」という2段階の改善も、順番に指示するだけで対応できます。
シーン別・件名作成プロンプト集
メールの開封率を左右するのが「件名」です。AIは件名の作成も得意としており、「このメールの件名を5案作って」と指示するだけで、複数のバリエーションを提案してくれます。以下はシーン別の件名例と、AIへの指示プロンプトです。
①初回営業連絡
件名例:【ご提案】〇〇でコスト削減を実現した方法のご紹介
「初回営業メールの件名を5案作ってください。サービスは〇〇、ベネフィットはコスト削減です」
②フォローアップ
件名例:先日のご提案の件 / 〇〇株式会社 [自分の名前]
「先日の提案後のフォローアップメールの件名を作ってください。相手に返信しやすい件名にしてください」
③お礼メール
件名例:先日はお時間をいただきありがとうございました
「面談後のお礼メールにふさわしい件名を3案作ってください。シンプルで誠実な表現で」
④お断りメール
件名例:〇〇のご提案について(ご回答)
「提案をお断りするメールの件名を作ってください。失礼にならない、中立的な表現で」
⑤クレーム対応
件名例:このたびは大変ご迷惑をおかけし申し訳ございません
「クレーム対応メールの件名を作ってください。誠意が伝わる表現で、お詫びの意が明確なもの」
英語メール作成にも使える
ChatGPTやClaudeは英語のビジネスメール作成にも対応しています。日本語で状況を説明しても英語のメールを生成できるため、英語が得意でない方でも安心して活用できます。
英語ビジネスメールの基本プロンプト
英語での作成を指定する場合は、フォーマル度を合わせて指定するのがポイントです。
「以下の内容を英語のビジネスメールにしてください。フォーマルな表現で。
・目的:〇〇のご提案
・相手:海外取引先の担当者
・内容:来週の打ち合わせ依頼」
丁寧度を指定する方法
英語には丁寧度のレベルがあります。相手や状況に応じて以下のように指定すると、適切なトーンのメールが生成されます。
「very formal / formal / casual のどれかで英語メールを作成してください。今回は formal でお願いします」
日本語メールを英語に翻訳するプロンプト
すでに日本語でメールを書いた場合は、そのまま翻訳依頼もできます。単純な直訳ではなく、英語として自然なニュアンスに変換してくれます。
「以下の日本語メールを自然な英語に翻訳してください。ニュアンスも保って。
[ここに日本語のメール本文を貼り付ける]」
AIメール活用のコツ
生成後に必ず確認する3点
- 事実確認:日付・固有名詞・数字が正確か
- トーンの調整:自分の言葉遣いに合っているか
- 一言追加:自分ならではの一言を加えると人間味が出る
複数パターンを出してもらう
「同じ内容で3パターン作ってください。
①簡潔バージョン(100字以内)
②丁寧バージョン(200字程度)
③フォーマルバージョン(300字程度)」
件名もAIに作らせる
本文を生成した後に、件名だけを別途依頼するのも有効な方法です。「このメールの件名を5案作って」と入力するだけで、複数の候補が提示されます。開封率の高い件名選びに役立ててください。
「このメールの件名を5案作ってください」
返信メールは元のメールを貼り付ける
返信メールを作成する場合は、受け取った元のメール文をそのままAIに貼り付けてから依頼してください。元の文脈を理解した上でメールを生成するため、的外れな返信になりません。特に内容が複雑なメールや、感情的なやりとりへの返信に効果的です。
「以下のメールへの返信を書いてください。丁寧に、感謝を述べながら回答してください。
[ここに受け取ったメール本文を貼り付ける]」
ツール別の使い分け
| ツール | 向いているメール | 特徴 |
|---|---|---|
| ChatGPT | あらゆる種類 | 汎用性が最高 |
| Copilot(Outlook) | ビジネスメール | Outlookに直接組み込み |
| Gemini(Gmail) | Gmailで返信 | Gmail内で下書き生成 |
| Claude | 繊細なニュアンス | 自然な文体が得意 |
FAQ
- AIが書いたメールを相手に送っても問題ないですか?
AIは「下書き作成ツール」として使い、最終的に自分でチェックして送れば問題ありません。事実確認と自分のトーンへの調整が必要です。
- 日本語のビジネス敬語はAIに書けますか?
ChatGPT・Claude・Geminiはいずれも日本語の敬語表現に対応しています。「丁寧なビジネス文体で」と指定すれば、適切な敬語のメールを生成します。
- 英語のメールも作れますか?
「英語のビジネスメールで書いてください」と指定すれば英語で生成されます。日本語で状況を説明して英語メールを出力させることも可能です。
- Copilot(Outlook)のメール作成機能は無料ですか?
Microsoft 365 CopilotはMicrosoft 365のサブスクリプション(月額3,750円〜)が必要です。ただしChatGPTを使えば無料で同様のことができます。
まとめ
- AIにメールの目的・宛先・内容・トーンを伝えるだけで下書きが完成
- お詫び・アポイント・お礼など状況別のプロンプトをそのまま使える
- 生成後は改善指示プロンプトでさらにブラッシュアップできる
- 件名もAIに任せると開封率向上につながる
- 英語メールも日本語で指示するだけで対応可能
- OutlookならCopilot、GmailならGeminiと連携するとさらに効率的
メール作成の時間を1/3に短縮しましょう。